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解説コラム

立証が難しい嫌がらせ被害の手口と対策

立証が難しい嫌がらせ
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WRITER 部長 探偵事務所ブライト部長

私もかつては同じような悩みを抱え、もどかしい思いをした経験があります。だからこそ、探偵として12年間、お客様の気持ちに寄り添い、親身になって案件と向き合ってまいりました。不安な気持ちはあるかと思いますが、どうぞ安心してお任せください。あなたが笑顔を取り戻せるよう、誠心誠意お力添えさせていただきます。

集団ストーカーでは、ある特定の個人を対象に、複数の人物が組織的に嫌がらせを行うとされる現象を指します
欧米では、ギャングストーカーと呼び、集団ストーカー被害に関し訴訟を起こし勝訴している事例がありますが、
日本では法的に明確な定義がなく、警察でも認知される事は殆どありません
なぜなら、証拠が取りづらいからです。

本記事では、目に見えるストーカーとは別で、
直接的な攻撃が殆どない、目に見えづらい嫌がらせ、ステルス的なものや監視、言葉や動作などの被害ついて解説します。

立証し辛い嫌がらせとは?

立証し辛い嫌がらせとは、証拠が限りなく少なく、加害者が意図的に痕跡を残さずに行う嫌がらせ行為の事を指します。
これらの行為は被害者に精神的な負担を与えるものの、明確な証拠がないため周囲に理解されにくく。加害者を特定することも非常に困難です。
被害を家族、友人、警察や弁護士などに訴えても「気のせいでは?」「病院に行ったら?」などと軽視されてしまうことが多く
被害者自身が孤立してしまう事が殆どです。

サイバーストーキング

インターネットやSNS、電子メールなどのオンラインツールを使って特定の個人を執拗に監視・追跡・嫌がらせをしたりする行為を指します。
これはネットストーキングとも呼ばれ、精神的な苦痛を与えるだけでなく、場合によっては犯罪行為となる事もあります。

  1. SNSやブログでの監視:相手の投稿を常にチェックし、行動パターンを把握する。位置情報を追跡し、リアルでの行動を監視しようとする
  2. 迷惑メールやメッセージ送信:執拗にメールやDMをおくりつける(不特定人物)
  3. 誹謗中傷・デマ拡散:ネット上で被害者の悪口やデマを広める(当人には見えない場合が多い)
  4. なりすまし・情報の悪用:偽のアカウントを作成し、被害者になりすます。被害者の個人情報を不正に公開(ドキシング)する
  5. ハッキング・プライバシー侵害:不正アクセスを利用し、被害者のデータ、情報を盗む。カメラやマイクを遠隔で操作し、監視する

これらは、どれも被害者に気付かれずに行われる事が多く、証拠を収集する事が難しいものである。

言葉による嫌がらせ・仄めかし

仄めかしや、言葉による嫌がらせでは、被害を訴える人が、周囲の人々(個人や組織)が意図的に示唆するような言葉を通じて、
自分を監視・嫌がらせしていると感じる現象を指します。
これはガスライティング(心理的操作)の一種として認識されることもあります。

  1. 会話の中で自分の個人情報が出る:近くにいる他人が自分しか知らない話題を話していると感じたり、SNS上で自分の行動や考えを暗示するような投稿を見つけたりする
  2. 特定の言葉や動作を繰り返される:すれ違う人が同じフレーズ(言葉)を言ったり、目の前で意図的に特定の仕草(咳払い、鼻をすする、手振りなど)をされる等
  3. 視線や監視の意識を感じる:いつも同じ人が近くにいると感じる、自分が移動すると先々に現れるなど
  4. 嫌がらせを示唆する行動:自分が出かけるタイミングで決まって騒音が発生する、郵便物や荷物が意図的に遅れる(開封されていたり、紛失したり)

人間の脳は、ランダムな出来事にパターンを見出す特性がある(確証バイアス)過去に強いストレスやトラウマを経験した人が、外部の出来事を関連付けてしまう場合もある。

しかし、本当に何者かが監視・嫌がらせをしている場合もあり、だいたいの場合が個人的な恨みや根本原因であったり、
職場でのトラブルがきっかけで始まる事もある。

重要なのは、客観的な証拠を集め、冷静に対処する事です。

ステルス的な監視

ステルス的な監視とは、対象者に気付かれない様に、隠密に行われる監視行為の事を指します。
これは個人や組織によって行われる場合があり技術的な手段を駆使する事が特徴です。

デジタル監視(オンライン監視)

現代では、インターネットを利用した監視が増えており、以下のような手法が用いられます。

  • SNSやウェブ活動の追跡:Google検索履歴、cookie、Ipアドレスを使ったユーザーの特定やSNSの投稿や「いいね」履歴から行動パターンの分析
  • マルウェアやスパイウェアの利用:被害者のスマホやPCにスパイウェアを仕込んで監視、キーロガー(キーボード入力履歴)を利用し、パスワードや個人情報を盗む
  • カメラ・マイクのハッキング:スマートフォンやPCのカメラ・マイクを遠隔操作して盗撮・盗聴。盗撮映像や音声を元に、ターゲットの行動を把握

このような被害は年々巧妙になってきています。
自分で出来る対策として、簡単なパスワードを設定しないスマホやPCのセキュリティソフトを最新に保つ事や、
不審なアプリやソフトウェアをインストールしない
カメラ・マイクの使用を制限。SNSのプライバシー設定を管理する。など、自分で出来る対策は出来るだけ徹底しましょう。

物理的な監視(オフライン監視)

インターネットを介さず、直接的に対象者を監視する方法もあります。

  • 盗聴・盗撮機器の設置:小型カメラや盗聴器を部屋や職場にしかける。公共の場で監視カメラを活用し、特定の人物の動きを追う
  • GPSトラッキング:GPS発信機を車両や持ち物に取り付け、位置情報を取得する。スマートフォンの位置情報を利用して行動を把握
  • ステルス・テイル(気付かれない尾行):複数の人物を交代で尾行し、同じ人が尾行していると気づかれない様にカモフラージュする。人込みを利用して自然に監視を続ける

昨今は、闇バイトが話題となり、闇バイトでの募集なども存在している可能性がある。

企業・政府による監視

  • 監視カメラやAIの利用:街中の防犯カメラや顔認識技術を利用して人の動きを分析。企業や政府がビッグデータを活用して個人の行動履歴を収集
  • ネット通信の監視:インターネットプロバイダや通信会社が特定の通信データを監視。国家機関がテロ対策や犯罪捜査の名目で監視技術を利用(PRISMなどの諜報プログラム)

現実的には、一個人を陥れる目的で使われる事は少ない。
ステルス監視は、個人・企業・政府がさまざまな目的で行う隠密な監視行為です。特にデジタル技術の発展により、
インターネット上での監視は巧妙になっています。
監視から身を守るためには、デジタル・物理的なセキュリティ対策を徹底し、しっかりと管理しましょう

サブリミナルメッセージ

サブリミナルメッセージとは、人の意識では認識できないレベルで提示されるメッセージや刺激の事です。
これは、映像・音声・画像などに埋め込まれ。無意識に影響を与える事を目的としています。

  • 意識的に気付かない(一瞬の映像や低音量の音声など)
  • 潜在意識に影響を与える(購買意欲を高める、特定の感情を引き出す)
  • 心理学的効果が期待されるが、科学的な議論が続いている

サブリミナルメッセージの実際の利用例として、マーケティングでは、広告の中に短時間のブランドロゴを挿入したり、企業ロゴのデザインに心理的効果を持たせたりすることが一般的です。
音楽や映画では、感情を誘導するために使用されることもあります。
一方で、政治や宗教などの分野で「人を洗脳するために使われる」といった陰謀論的な主張もネット上で存在します。

心理学的には、サブリミナルメッセージが短期的な行動に影響を与える可能性はあるとされるものの、長期的な効果については証明されていません。その為、一部の国ではテレビや広告での使用が禁止されていますが、日本では明確な法規制はありません

このように、意識に気付かれない形で刷り込む手法ですが、実際にどの程度の人間の行動を変えられるかについては議論が続いています。
マーケティングやエンターテイメントの分野では活用されることがありますが、倫理的な問題から制限されるケースもあり、科学的な裏付けが完全にとれているものではありません。

立証し辛い現象の解決策

今回の記事では証拠が取りづらく、立証し辛い現象をご紹介いたしました。
嫌がらせをやめさせるには、職場や家族の協力が得られる場合は当事者自身が対処出来る事もあります。
しかし、証拠が残らないようなケースでは、解決が非常に難しくなるのが現実です。

とはいえ、当事者ではなく、第三者が緻密に証拠を集め、加害者を知ることで、状況を改善できる可能性もあります
被害者自身が証拠を残そうとする事も重要ですが、加害者側は「証拠がない」として言い逃れできる事を前提に危害を加えている可能性もあるため、言い逃れを防ぐ工夫が必要になります。

また、当事者だけでは気付けない要素も多いため、専門家の協力を得る事で、より効果的に問題を解決できる可能性もある事を検討されるとよいでしょう。

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